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根管治療に欠かせないラバーダム | 痛みが生じる原因とは?

根管治療で行われることの多いラバーダムは、再治療のリスクを減らすために重要です。しかし、なかには「ラバーダムが痛いから苦手」とおっしゃる患者様もいらっしゃいます。確かにラバーダムは、いくつかの要因が重なると、痛みの生じることがあります。そこで今回は「そもそもなぜラバーダム防湿が必要なのか?」「どのような場面でラバーダム装着に痛みが生じるのか?」をわかりやすくまとめました。

ラバーダムとは

私達のお口の中にはさまざまな細菌が棲息しています。通常の虫歯治療なら、そこまで大きな問題になることはありません。しかし、根管治療においては徹底的に感染源を取り除く必要があり、唾液や滲出液に混じっている細菌が歯の根に入ってしまうと治療がうまくいかないことがあります。

そのような状況において、ゴム状のシートであるラバーダムが大きな力になってくれるのです。ラバーダムを用いれば、治療する歯とそれ以外の部分を区切れるため、唾液の侵入を遮断し「防湿状態」を得られます。結果的に安全かつ的確に治療をすすめることが可能です。また小児歯科においても、お子様が怪我をするのを防ぐ目的で使用することもあります。

 

ラバーダムのメリットまとめ

ラバーダムのメリットをまとめると以下の3つとなります。

 

治療する歯を細菌から守れます

唾液や滲出液中の細菌が治療する歯に触れることがありません。結果的に根管治療の成功率を高める効果が期待できます。

 

水分や湿気を遮断できます

清潔で乾燥した状態に治療する歯をキープできます。また歯を削る際の水が口の奥へ行くことがなく、根管を洗浄する際の薬剤が口の中に流れ出るリスクも抑えられます。

 

舌や頬を傷つける心配がほとんどありません

治療に使用する小さな器具が唇、頬、舌に触れるリスクを抑えられます。特にお子様の場合は、突然動くことがあるので、一般的な治療においても適宜ラバーダムを用いています。

 

ラバーダムのデメリットまとめ

ラバーダムのデメリットをまとめると以下の2つとなります。

 

アレルギーの方は使用できません

ラバーダムはゴム状のシートなので、「ラテックスアレルギー」をお持ちの方には使用できません。

 

口呼吸の方は使用が難しい可能性があります

ラバーダムを装着すると、鼻でしか呼吸ができなくなります。そのため日頃から口呼吸気味の方は治療に支障が出るので、ラバーダムを使用できない可能性があります。

 

ラバーダムの装着時の痛みについて

根管治療時などに欠かすことのできないラバーダム。しかし、以前に使用したことのある患者様のなかには、「ラバーダムの装着時に強い痛みを感じた」とおっしゃる方も少なくありません。
そのような痛みの多くは、クランプを歯にかける時に生じます。ラバーダムはゴムのシートにクランプという留め金をつけて、歯にかけます。その際、歯肉に留め金を巻き込んでしまったり、留め金が滑ってしまったりすると、爪を立てられているような痛みを生じることがあるのです。

 

ラバーダム装着時の痛みを防ぐ方法

当クリニックでは基本的にラバーダム装着時から麻酔を行って、歯肉が圧迫される際の痛みを抑えています。
また、ラバーダム装着時も患者様のお口の状態や歯の形態を丁寧に分析した上で、スピーディーにクランプをかけることを心がけています。

 

まとめ

近年の研究によって、ラバーダムが有るのと無いのとでは、治療結果に大きな差が出ることが明らかになってきました。そのため当クリニックでは、手間と時間をかけてもラバーダム防湿法を行っています。その際、できるだけラバーダム装着時の痛みを抑えながら根管治療を行いますので、ラバーダム=痛みのある処置とお考えの方は、一度当クリニックまでご相談ください。事前に治療の流れを細かく説明し、お悩みを解決した上で治療に進みます。

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