-
根の治療神経を守る治療虫歯の治療根管治療
- Before
- After
症状 1年前から近所の歯科医院にで詰め物をした後に染みる症状に襲われて、何度か詰め物をやりかえたが虫歯がないため知覚過敏と診断されたそうです。
それから1年が経過したが染みる症状が継続しており徐々に噛むと痛い症状も出てきたそうです。
近くの医院では神経抜くしかないと言われて当医院を受診されました。
治療方法 初めに大切なのが本当に知覚過敏なのかを調べることです。
染みる症状にも原因がたくさんあります!噛み合わせ、虫歯の取り残し(これが一番多いです)、ヒビ、歯を削った衝撃(一時的に歯髄が炎症を起こしているだけ)、、、etc
この診断が最も大切ですので初診でしっかり診断いたします。
被せ物を除去し、虫歯の状況を確認します。
その後クラック(亀裂)を発見したため歯髄が死んでいる可能性をチェックするための意図的に露髄させました。
そこで神経が死んでいたため(歯髄壊死)神経の治療に切り替えました。
今回は残念ながら神経の保存(歯髄温存療法)はできませんでしたが、このように長い間間違った診断をされ続けると神経が壊死してしまって神経を保存することができなくなってしまうこともありますので、長く染みる症状に(知覚過敏)に悩まされている方は一度再検査をすることをお勧めいたします。費用 根の治療(イニシャルトリートメント)132000円 備考 神経を残すことができる適応は神経が生存している場合のみの適応されますので、今回のように歯髄が既に死んでしまっている場合は適応できません。 -
患者さん情報
年代 40代 性別 女性 -
治療方法
詰め物を除去すると歯の奥側に小さなクラック(ヒビ)が見られます。
(矢印の箇所) -
赤く染まっているのは全て虫歯ではありますが深い虫歯はありません。
この状態で、虫歯の取り残しが染みる症状の原因ではないと診断しました。 -
虫歯を全て除去すると近心(歯の前側)には大きなひびが確認できました。(矢印の場所)
-
矢印の場所に透明な場所があり本来神経が生存していると赤色(またはピンク)が見えるのですが、透明なのでこの状態で神経がすでに死んでいると診断しました。
-
神経の穴にアプローチしている状態ですが、本来神経が生きていれば出血してくるのですが一切出血がありません。このことで歯髄壊死を診断いたしました。
-
神経の穴を全て除去すると神経の死んだ残骸が(矢印)多く見られます。
これを全て綺麗に除去してあげないと症状の緩和をすることができないので、ここからの治療では丁寧な作業が要求されます。 -
ある程度汚れをとってあげるとこのように根の穴がしっかり見えてきます。
治療時間は1回1時間と長いかもしれませんが、丁寧な治療には時間がどうしてもかかってしましますので、ご理解をお願いいたします。