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    症状 染みる症状があるとのことで、前医で詰め物を保険治療で行ったそうですが、歯茎を覆い尽くすような詰め物がされています。
    それでも染みるのが止まらないとのことで来院されました。
    治療方法 歯と歯の間を全て埋めるように白い詰め物がされていました。仮に染みる症状を抑えるためとは言えこのような詰め物をされてしまうと、歯と歯の間の掃除が一切できなくなり、より虫歯や歯周病のリスクをあげてしまいます。
    まずはこの詰め物を全て除去します。この詰め物を除去しないと、ラバーダムを行うことができません。ラバーダムとは虫歯治療を行う際に必須の器具です。虫歯を除去したのちに唾液に含まれる雑菌がせっかく綺麗にした歯の表面に再度付着してしまうと虫歯の再発に繋がります。それを防止するための器具です。
    ラバーダムをした後にマイクロスコープ(虫歯のみを選択的に切削して健康な歯の切削を最小限にするための器具です)を用いて虫歯と古い保険の詰め物を全て除去します。今回のケースでは神経に到達するほど虫歯が大きい場所だったので事前に患者さんにはお伝えしており、神経を残す歯髄温存療法をご希望されていましたので、神経の保護を最後に行いました。
    費用 歯髄温存療法 6、6万円
    備考 歯髄温存療法には適応症がございます。
    神経が既に壊死されていた場合や神経への感染が激しい場合は歯髄温存療法が出来ない場合がございます。
    既にお痛みがある方はお問い合わせフォームからお問い合わせください。
  • 患者さん情報

    年代 30代
    性別 女性
  • 治療方法

    歯と歯の間の詰め物を行いラバーダム防湿を行った状態です。
    矢印の場所に保険の古い詰め物があります。歯と歯の間に何か赤い物が詰まっております。
    元々食べ物を食べると食物が詰まっていたそうですが、このように食物が詰まりやすい状態では食べかすが歯の間に残ってしまい虫歯のハイリスクになってしまいます。
    しかも、歯の間の虫歯は重症化しやすいのでかなり治療は大変になってしまいます。

  • 白い詰め物を除去すると中はとんでも無いことになってますね!!!
    真っ黒です!!!
    これはかなり症状の深刻な虫歯です!!
    今からこの黒いのを全て除去していきますが、画像で見えているのはほんの一部に過ぎません。

  • 今、耳かきのような器具で虫歯を掻き出しているところですが矢印は掻き出された虫歯です。
    少し触るとボロボロ取れてくるぐらい歯が虫歯菌により柔らかくなってしまっています。

  • 虫歯が大きいのでかなり歯を大きく削ることになってしまいました。このように歯の中で成長してしまっている虫歯はかなり実は大きく歯を失ってしまいます。ですが、マイクロスコープで出来るだけ健康な歯を削らないように最小限の侵襲で虫歯を削っております。

  • このようにう蝕検知液(虫歯を赤く染めて、虫歯と健康な歯を判別するための液)で何度も染め出して虫歯だけを選択的にマイクロスコープ下で取っていきます。

  • 虫歯を完全に取り切ると画面の中央に赤い組織が見えてきます。
    これは神経の穴です。
    マイクロスコープ下でよく見ると健康な組織と感染している組織の判別ができます。
    この判別はマイクロスコープがないと判別することはできません。
    よく見るとピンクの中に赤い線が見えると思いますがこれは神経(歯髄)にある毛細血管構造です。
    この神経は健康であるので歯髄温存療法を行うことができます。
    この時点で神経を残せるか残せないかが判断できます。
    もちろんこの状態で神経を残すことができない診断をすることもあります。

  • 歯髄温存療法を行います。露出した神経にMTAセメントを乗せて硬化させます。
    術後、神経を触っているので2−3日ほど違和感が出ますが自然とその症状は消えていきます。
    痛みが強くなるようなことももちろんかなりの低確率では起こりますが、その場合は治療の失敗もありますが、当医院では今のところ4年間で1回しか今のところ起こっていません。

  • 歯髄の正常な反応を見るために一度プラスチックを仮詰めして様子をみます。(1週間です)
    問題なければ最終的な詰め物に置き換えていきます。

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