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    症状 他院にて虫歯治療を数ヶ月前に行ってから、ずっと歯が痛いとのことで来医院されました。
    1週間前に歯に激痛があり夜も寝られない日があり、その後痛みは少しずつ回復してきているとお話がありました。
    治療方法 歯髄温存療法を希望されていましたが今回の症状では事前に歯髄温存療法は適応では無いことを事前にお話させていただきました。
    なぜなら、歯髄温存療法の適応に実は自発痛が無いという項目があります。自発痛がある場合すでに歯髄に感染が及んでしまい、温存する神経が死んでしまっている場合が多くあるからです。もちろん患者さんのご希望があれば温存療法をチャレンジすることは可能です。
    今回のケースでも患者さんのご希望によりとりあえずチャレンジを行うことになりました。
    ラバーダム(治療中に細菌が術野に入ることを妨げ、再感染を起きないようにするための処置)防湿を行い、マイクロスコープ(精密歯科診療を行うために必須の器具)を用いて虫歯を最小限の切削で削り、古い詰め物を全て除去します。
    その後神経が残せるかの診断を行います。ダメな場合は感染根管治療に治療の内容をすぐさま切り替えられるように事前の準備はどちらも行います。このような場合は1回の治療時間がかなり長くなるので90分以上の長めのアポイントをとり何が起こっても大丈夫なように事前準備を万端に行います。
    費用 精密感染根管治療 11万円
    備考 今回のようなケースでは歯髄温存療法は適応ではありませんが、患者さんのご希望があるう場合のみチャレンジすることはございます。
  • 患者さん情報

    年代 30代
    性別 男性
  • 治療方法

    詰め物を外した状態です。う蝕検知液(虫歯を確認するために歯を赤く染め出す液)にて赤く染め出すと虫歯が元々茶色く残り濃い赤で染まっていることがわかります。
    この赤く染まっているとことをマイクロスコープを用いて全て除去します。

  • まだ赤色と茶色が残っているのですが、画像の真ん中に白く輪っかがあると思いますがこれが神経の穴です。まだ虫歯が全て除去出来ていないので全て除去しなくてはいけません。

  • 青色で染めて(これもう蝕検知液です)見ると虫歯はほとんど除去できている状態ですが、神経の穴が完全に露出しているのが見えます。
    この穴から本来であれば出血が見られるのですが、血が全く出ていないことがわかります。
    まだ歯髄温存療法ができるかもしれませんので、穴を広げて神経が生きている可能性がある場所を探していきます。

  • かなり、大きく穴を広げている最中ですがどこからも出血がありません。

  • 神経の穴を全て広げてみましたが残念ながら出血は確認できませんでした。やはり、当初の予定どおう歯髄温存療法は適応ではなかったことがわかります。
    画像の真ん中では根っこの中から膿が出てきていることがわかります。
    このように根の中が膿だらけになっている場合は感染根管治療を行わなければこの歯はさらに悪い状態へ移行してしまうので、歯髄温存療法のチャレンジを終えて感染根管治療に移行していきます。

  • 根の中を洗浄しているところですが、よく見ると黒い粒??のようなものが見えます。これは死んだ神経の残骸です。これを全て綺麗にしないと根の感染の再発につながります。

  • 全て根の中を綺麗にするとこのようになります。
    もやもやした神経の残骸や、感染物が取れていることがわかります。
    このあと根に最終的な詰め物をする感染根管治療は終了となります。

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